東京国立近代美術館 MOMATコレクション

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<期間>  2017年11月5日まで

<エリア> 東京都 竹橋
<施設名> 東京国立近代美術館
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<感想>

東京国立近代美術館の常設展(MOMATコレクション)を鑑賞しました。

皇居のお濠の、内側にある美術館。
冒頭の写真は、手前にお濠、中央に石垣、左に竹橋。
そして石垣の上の樹木越しに、東京国立近代美術館の建物を映した一枚です。

こちらの美術館で鑑賞するのは、5月以来
今回も、常設展を鑑賞しました。

常設展はまずエレベータで4階に昇り、3階、2階へと降りていくような鑑賞ルート。

4階には、お濠と旧江戸城跡を見渡すことのできる、「眺めのよい部屋」も設けられています。
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今回のお目当ては、所蔵作品17点すべてが展示されているという、東山魁夷特集。
東山魁夷の作品をこれだけまとめて鑑賞するのは、今回が初めてです。
大画面に描かれた作品がずらりと並び、迫力のある展示になっています。

一連の作品を鑑賞して印象に残ったのはやはり、色の使い方。

画面全体を1つ、もしくは少数の色が占めている作品が多いのですが、その色が目に沁み込んでくるように感じました。
限られた題材をシンプルな構図で配置することにより、より印象に残りやすい作品になっているのかなあと、自分ながらに解釈しました。

大きな絵の前に立ちじっくり鑑賞していると、実際の風景を目の前にしているような、絵画の中の世界に入り込んだような感覚になってきました。

真夏のギラギラした陽光ではなく、夕暮れなど、おぼろげな光を描いた作品が多いことも、印象に残りました。

今回のお土産ポストカードは、今回の鑑賞で感じた特徴が複数、込められているなあと感じた、「白夜光」を選んでみました。
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東山魁夷特集は、2017年11月5日までの展示が、予定されています。
 
 

出光美術館 江戸の琳派芸術

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<期間>  2017年11月5日まで

<エリア> 東京都 東京・有楽町
<施設名> 出光美術館(東京・丸の内)
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<感想>

出光美術館で開催中の、「江戸の琳派芸術」を鑑賞しました。
出光美術館を訪れるのは約3カ月ぶり

京都ではじまり、俵屋宗達、尾形光琳と展開していった、琳派の芸術。
その芸術を引き継いだ江戸の絵師、酒井抱一と鈴木其一の作品を中心とした、特集展示です。

存命期間が重ならなかったにもかかわらず、尾形光琳の芸術性に傾倒した、酒井抱一。
光琳の作品に向き合い、そこから得られた着想を、自らの作品として残しています。

今回の展示会では、光琳の作品を起点として、抱一、其一と、江戸における琳派芸術がどのように受け継がれ、発展していったのか、鑑賞者が巡っていくような構成で展示されています。

先達の作品を模写することに加えて、そこに自分自身のオリジナリティーを重ね合わせるような形で引き継がれていった、琳派の作品群。

全体を通じて印象に残ったのはまず、琳派の作品群に特徴的な、大胆な構図。
六曲一双の大きな画面の中で、少数の樹木を、しかも上下を切り取るような形で配置する。
余白をたっぷりとって、上下の見えない部分、空白の部分に、鑑賞者は想像力を膨らませる。

また、例えば金色の背景に、鮮やかな緑や藍色をあわせるなど、配色についても、日本らしい独特の感性だなあと、感じました。

同じ立葵をデッサンした光琳、抱一、其一の作品が並べて展示されているコーナーもありました。
立体的な花という存在を、紙という二次元の媒体で表現する。
どの部分はリアルに表現し、どの部分はデフォルメ(デザイン化)して描くのか。
琳派としての共通性と、画家それぞれの、写実性/様式美に対する考え方の違いの両方が見えてくるような、興味深い展示でした。

展示されていた作品の多くが、草花や、鳥や虫といった昆虫を題材にしていました。
個人的には、「アール・ヌーヴォーの先駆けなのではないか」などと、想像しながら鑑賞しました。


ここ数回、出光美術館で鑑賞した日はなぜか、雨続きでした。

今回はようやく、青空が広がってくれました。
ロビーからは、皇居方面を気持ちよく見渡すことができました。
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「江戸の琳派芸術」は、2017年11月5日までの展示が予定されています。



東京国立博物館 「運慶」

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<期間>  2017年11月26日まで

<エリア> 東京都 上野
<施設名> 東京国立博物館
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<感想>

東京国立博物館で開催中の企画展、「運慶」を鑑賞しました。

日本国内の彫刻家(仏師)として、最も有名な存在と言える運慶。
”史上最大の”特集展ということで、さまざまな媒体で話題になっていますね。
平日に鑑賞したのですが、開館時刻の平成館には行列が出来ていました。

平安時代末期から、鎌倉時代にかけて活躍した運慶。
その運慶の作品を中心に、父親康慶と、実子の湛慶、康弁の作品も展示されています。

親子3代に渡る約30点の作品を、時代を追うように、鑑賞していく形になっています。
その多くは、国宝、もしくは国の重要文化財に指定されている作品で、ひとつひとつの作品が放つパワーの強さを感じました。

その中でも、特に興味深く鑑賞したのはやはり、運慶の作品。

如来、菩薩、明王、天部などなど、仏像といってもさまざまな種類があり、その役割も形式も大きく異なりますが、運慶はこれらの仏像を幅広く、残していたのですね。

作品全体を通じて「すごいなあ」と感じたのは、顔の表現。

目を見開くような激しい表情の仏像は、その迫力に、覆いかぶさられるような感覚を受けました。
半眼で静かに瞑想している仏像には、その穏やかな表情に、自然と手を合わせてしまうような有難さを感じました。


そして特に「運慶らしさ」を感じたのは、立ち姿を表現した作品。

激しさを感じる大胆なポーズの作品もあるのですが、「カメラの無い800年前に、どうやってこの姿を再現できたのだろう?」と、リアルな造形に驚いてしまいました。

実際の人間の身体と比べると、顔が小さかったり、足や腕が太かったりするのではないかと思います。
全体のバランスを踏まえ、見る人がどのような印象を受けるのかを計算した結果、”実物を超えたリアル”な表現になったのだろうなと、理解しました。

全体としてはダイナミックな印象を受ける作品が多いのですが、近づいて鑑賞すると、表面に微妙な凹凸がつけられていたり、作品によっては表面に絵付けがされている箇所もあることに気づきました。
細部に渡る気配りが、リアルな表現の支えとなっているのですね。


作品一つを鑑賞するためだけでも、その場所を訪れたいと思う、運慶の作品。

その作品を、これだけまとめて、しかも近くから鑑賞することができる展示会。
良い経験をさせていただきました。


東京国立博物館「運慶」は、2017年11月26日までの展示が予定されています。